ヘンプ(麻)とは? CBDとは? CBGとは?

ヘンプ(麻)とは?

ヘンプ(HEMP)とは、古くから世界中で人々の生活に欠かせないものとして栽培されてきた植物です。
ヘンプは、昔から世界中でさまざまな用途で利用されてきました。例えば日本では、神社のしめ縄や鈴縄はヘンプで作られていたり、七味唐辛子にも麻の実が入っていたりします。また、ヘンプの種には、オメガ3や6、タンパク質が豊富に含まれているため、スーパーフードとしても注目されています。
また、ヘンプはサスティナブルな植物としても関心を集めています。それは、ヘンプは成長過程で二酸化炭素を非常に多く吸収し酸素に変えたり、害虫を寄せつけないため、成長過程での化学薬品や農薬の使用が最低限で済んだりするためです。
近年では、ヘンプから抽出されるCBDという成分が、美容・健康維持をサポートできる可能性があることが明らかになりました。そして現在では、CBDはヘンプの数ある成分の中でも、最も注目されています。

CBDとは?

CBDの正式名称は、カンナビジオール(CannaBiDiol)。ヘンプの種子や茎から抽出される成分のひとつです。ヘンプ特有の栄養成分であるCBDは、医療や健康、美容分野においての活用が期待され、世界各国で研究が活発になっています。
CBDが「ヘンプ(麻)から取れる成分」と聞くと、違法薬物が連想され、思わず警戒してしまう人もいるかもしれません。しかし、CBDには、薬物のようないわゆる人をハイにする陶酔作用はありません。
ヘンプには、活性物質の「カンナビノイド」が100種類程度存在します。その成分のひとつが違法薬物に多く含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)で、これには人をハイにする作用があります。しかし、CBDにはそのような精神活性成分は含まれません。むしろ、体の調子を内側からサポートしてくれる効果が期待されています。また、CBDは依存性・中毒性も報告されていないため、安全性に優れた物質であると言えます。 新型コロナウイルスの流行や、それに伴う生活環境の変化など、目まぐるしく状況が変わっていく現代、ストレスや不眠などに悩む人も少なくありません。そんな中、CBDには手軽に心身の健康維持をサポートする効果が期待できるとして、世界中で注目を集めているのです。

CBD含有の製品

CBGとは?

CBDについて知っていく中で、「CBG」という言葉を目にする機会も多いかもしれません。CBDとよく似た名称ですが、一体どのようなものなのでしょうか?
CBGの正式名称は、カンナビゲロール(CannaBiGerol)。CBDと同様に、ヘンプから抽出される有効成分のひとつです。
研究や実験の結果によると、CBGには様々な健康上の悩みを改善する効果があることが示唆されています。
そして、CBD同様、CBGには人をハイにする作用はありません。
このように、さまざまな効果が期待できるCBG。しかし、CBDに比べると、まだ耳にする機会は少ないかもしれません。その理由は、CBGは抽出が難しく、製品として大量流通させることが難しいからです。
CBGは、成熟したヘンプに1%未満という少量しか含まれない物質です。十分な量のCBGを抽出するためには、大量のヘンプが必要になります。さらに、限られたヘンプから最大限にCBGを抽出するためには、専用の製造装置も用意しなければなりません。
しかし、CBGの研究はまだスタートしたばかりです。今後、研究が進みCBGの効果が確証され、コストを抑えた生産方法が見つかれば、CBDのように身近なものになるでしょう。

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